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物置部屋にある古いタンスを漁ってみた。
珍しいものがあるかなって。
じいちゃんの昔の免許証。手帳タイプ。
父さんの赤ん坊の頃の写真。妹の赤ん坊の頃にそっくり。
ひいじいさんの小学校の卒業証書。いつの時代だよ。
その中にウチの名字じゃない人の卒業証書。
誰だこれって思ったとき、背中を誰かに触られた…気がした。
いけないことをしている気がして、そっとそれをタンスの中に戻した。
そういえば、ひいじいさんの代に養子に迎えた子がいたけど大人になる前に亡くなったって聞いたことあったっけ…
その人のこと、家のこと、ひいじいさんのこと、まだ聞きたいことがたくさんある。
聞いていいのかは、どうだろう?許してもらえるだろうか?